模索舎50年史

50年の略史を前段に、その内比較的まとまっている1970年代を後段に掲載しています。

1970年代の歴史は、模索舎の代表だった五味正彦さんがまとめたものを利用しています。


 

         模索舎50年の略史


       1970年 10月28日 「シコシコ/模索舎」正式営業開始。

       1971年 10月 開店1周年パーティー(シコシコ)。「SM戦線」創刊2号発行。

       1972年 4月  シコシコ閉鎖 店内大改装。
              5月  新装<情報センターへのシコシコ・模索舎>オープン。
              7月  「四畳半襖の下張」販売で模索舎に強制捜索。(五味、小林逮捕)

       1973年 3月  四畳半裁判第1回公判。

       1975年 10月  模索舎5周年記念パーティー(ラシントンパレス)開催

       1976年 4月  地方小出版流通センター発足。
             12月  地裁判決。(五味:罰金10万・小林:同6万、執行猶予2年)

       1977年 8月  模索舎四畳半裁判控訴審第1回公判
              9月  声明「模索舎運動の総括へ向けて」(「モテック通信」に掲載)
             10月  朝日新聞、模索舎「閉店」と報道(朝日に抗議。10月24日訂正記事)

       1978年 2月  模索舎総括作業を継続、営業維持を確認。

       1979年 3月  模索舎全面改装オープン。
             10月  模索舎四畳半裁判・東京高裁判決(控訴棄却=有罪)

       1980年 6月  「モテック通信」40号で廃刊
             10月  「模索舎通信」創刊号発行。「模索舎十年史」の連載開始。
             10月  「模索舎に納品された自主出版物総目録 上」発刊(下は1981.2.28)
             10月  スペースアウラにて10周年記念の展示&記念パーティー
             11月  模索舎四畳半裁判・最高裁判決(上告棄却)

       1981年 10月  「模索舎年鑑」発行。(これ以降、86年まで年鑑を毎年発行)

       1982年 11月  フリーブック・ミニコミ・フェスティバル82開催(早稲田奉仕園)

       1983年 8月  模索舎年鑑82の国会図書館納本を拒否

       1985年 10月  15周年記念小話会「ワープロは現代のガリ版か」開催(スペース・しょう)

       1986年 5月  模索舎出前小話会in兵庫開催
              7月  五味正彦「新たな出版流通の網の目を」構想を発表

       1988年 3月  ほんコミ二ケート社、模索舎内に発足

       1989年 2月  模索舎通信50号で廃刊
              2月  模索舎月報第1号発行(〜2010年8月の257号まで継続して発行)

       1990年 1月  「在日」ミニコミブックフェアを全国7か所で開催
             10月  20周年を祝う会開催(ポレポレ坐)
             10月  「天皇制を問う」ミニコミ・ブックフェアを全国6か所で開催

       1991年 1月  第2回「在日」ミニコミブックフェアを全国7か所で開催

       1992年 9月  第三世界民衆フォーラム(大阪)に出張販売

       1993年 7月  強制連行全国集会(奈良)に出張販売
              8月  全国朝鮮人教育研究集会(京都)に出張販売

       1994年 4月  アイヌ民族文化祭(品川)に出張販売。
              5月  三百人劇場(沖縄・笑築過激団公演)に出張販売。

       1995年 7月  強制連行全国集会(大阪)に出張販売

       1998年 1月  日本一のミニコミ書店模索舎が京都にやってくるinあーす書房

       2000年 12月  店内で三上寛、ミニ・アコースティックライブ

       2001年 6月  石原慎太郎の暴言を月報で特集

       2002年 この年の月報は毎月特色ある企画を組んだ。(アイヌ、北朝鮮・難民、住基ネット他)

       2003年 6月 反戦落書きで舎員逮捕。
             この年の月報も毎月特色ある企画が続いた。(こども、逮捕/救援、非権力、靖国他)

       2005年 6月  北原みのりトークイベントを店内で開催。
              7月  店内にビデモニター設置。(販売しているビデオの視聴等を行う)
             12月  反逆の炊き出し(模索舎前での炊き出し ごはん無料、飲み物負担)

       2006年 2月  元舎員がオススメするモサクの分かるこの一冊が月報で連載
                  (執筆者:五味/岩永/川上/細田/実方/上遠野/須藤)

       2008年 2月  道場親信トークイベントを店内で開催(「だれもが詩人だった時代」) 

       2009年 3月  「消えるか?『新宿2丁目』」(竜超他 於:ネイキッドロフト) 
              7月  「1970年代以降のオルタナティブ運動」(宇賀神寿一他於:ネイキッドロフト)

       2010年 3月  40周年記念イベント「40年目の、シコシコ・模索舎」開催
              8月  冊子の模索舎月報終刊(257号)
 
          ※これ以降はA4一枚のフリーペーパーで、新着情報に特化した「模索舎月報」が出ている。
            (舎員の生の声や、特集がない)

       2013年 9月  五味正彦逝去
       2014年 3月  五味正彦偲ぶ会      

      2020年  9月  外装工事(補修、塗装)できれいになる  
             11月  50周年記念イベント「シコシコ/模索舎から半世紀」開催


 


  
           1970年代 (模索舎草創期)

   1970年
      6月      ライン出版、津村喬『魂にふれる革命』を刊行。
      8月      ライン出版総会(早稲田奉仕園)で、たまり場=喫茶店とミニコミセンターをつくることを議論。
      8月30日  場所内定(模索舎現在地)、設立準備を開始。
      9月中旬   設立準備のメンバー、ほぼ固まる。業務内容は、小集会や映画もできるスナック喫茶と、
              ミニコミ・自主出版物中心の書店とすることに決定。
      9月15日   中江ビルと賃貸契約。
      9月下旬   店内の基本設計、専従決定。
     10月上旬   会社設立、有限会社ゴミニケート舎の代表となる。内装工事開始。
     10月中旬   設立・運営の資金を集め、自らも出資。名称を「スナックシコシコ」「情報センターへの模索舎」と決定。
     10月28日   「シコシコ/模索舎」正式営業開始。

   1971年
      2月      シコシコ・模索舎の情報詰「SM戦線」の発行を決定。
      2月14日   「SM戦線」主催第1回討論会「ミニコミ発行グループを囲んで」(シコシコ)。
      8月08日   「SM戦線」模索舎取扱出版物目録完成。
     10月28日   開店1周年パーティー(シコシコ)。「SM戦線」創刊号発行。
     12月14日   第2回ミニコミ発行者との話合い(シコシコ)。


   1972年
      4月29日   シコシコ解体・新たなる再生に向けての総決起集会。
               シコシコ解体記念バザーと大改装に着手。
      5月22日   新装<情報センターへのシコシコ・模索舎>オープン。
      7月26日   「四畳半襖の下張」販売で模索舎に強制捜索。
      7月21日   五味正彦、強制捜索に対し四谷署に抗議に行ったところ「わいせつ文書販売」容疑で逮捕。
      7月30日   自宅家宅捜索。
      8月02日    小林健逮捕。
      8月18日   五味、小林起訴。
      8月25日   五味。小林保釈。「叛春本退治 夏の夜に贈る四谷性談」に登壇
      9月25日   「モテック通信」創刊。モテック=襖索舎「わいせつ」弾圧を契機として私達
               の情報と流通機構をもっと拡げていこうとする技術委員会。
     10月24日   四畳半裁判弁護団確立。

   1973年
      1月13日   厳冬祭(京都・同志社大学講堂)でのシンポジウム「下張り談義」に参加。
      3月23日   四畳半裁判第1回公判。
      6月22日   四畳半裁判第3回公判で意見陳述。
      8月25日   「勢揃い狭襄被告 夏の夜に贈る四谷性談73」に出席。
      9月27日   野坂昭如「わいせつ」リサイタルで五味発言。
     10月01日   四畳半裁判資料集第一幕発刊。

   1974年
      2月8〜9日  模索舎合宿。
      6月15日    裁判資料集第二幕発刊。
      9月04日    神田のウニタ書舗、爆取四条関連で捜査押収。続けて12.2、12、11と捜査押収。
     11月01日    ウニタ事件に対する模索舎・モテック共同声明。『モテック通信』月刊化決定。

   1975年
      2月01日    「読む権利を奪わせない集会」全電通ホール、参加者500名。
      4月26日    「ウニタ等弾圧対策委員会」拡大会議、会を「読む権利を奪わせない連絡会議」
               と改称して継続を決定。準機関紙として「モテック通信信」を活用。
     10月28日   模索舎5周年記念パーティー、ラシントンパレス。参加者200名。『SM戦線』6号発行

   1976年
      3月01日   模索舎の倉庫を引き払う。
      4月24日   地方小出版流通センター発足。
      5月24日   「今こそ読む権利・知る権利を!集会」 全電通ホールにて
                主催=読む権利を奪わせない連絡会議
      8月中旬    「モテック通信」第27号で表紙問題(印刷所のあいだ工房から「表紙がイヤで刷れない」との指摘)
               に|直面する。以降わいせつとわいせつ表現、模索舎の自己表現をめぐっての内部討論開始。
      8月24日   「四谷性談'76 模索舎わいせつ四畳半 判決前のおおさわぎ!」四谷公会堂
     12月06日    『金芝河・良心宣言』(金芝河らを助ける会・日韓連の製作・発行)の配布トラブルに関する話し合い、
               発行責任者和田春樹氏欠席により流会。
     12月23日   模索舎四畳半第29回公判、判決公判。五味罰金10万・小林6万、執行猶予2年の判決。
               同夕、判決パーティー、参加者100名。

   1977年
      6月中旬    亜紀書房「対決・刑法一七五条 「四畳半襖の下張」模索舎裁判の記録」発刊。
      6月〜8月    『金芝河・良心宣言』『対決一七五条』問題を含め山積みする矛盾をどうするか、
                模索舎の内部討論深刻化。
      8月25日    模索舎四畳半裁判控訴審第1回公判
      9月15日    声明「模索舎運動の総括へ向けて 私たちは提起します」作成。『モテック通信』32号に掲載。
     10月18日    朝日新聞、模索舎「閉店」と報道(朝日に抗議し、10月24日訂正記事)
     12月02日     模索舎運動の総括と今後に関し「模索舎利用者会議」(第一回)行う。参加者32名。

   1978年
      2月23日    模索舎総括作業を継続、営業維持を確認。
     10月28日    模索舎総会、運営体制を変更。

   1979年
      1月01日    「新しく出発します」と年賀状発送。
      2月25日〜3月9日  店の内外全面改装。外装は専門家に、内装は自力で。
      3月10曰    模索舎全面改装オープン。
     10月04日    模索舎・四畳半裁判 東京高裁判決 控訴棄却=有罪。

   1980年
      5月10日    「日本図書コード」システムを拒否する「声明」(『モテック通信』40号)
      6月01日    「モテック通信」40号で廃刊 を決定。
      7月04日    図書コードの問題を考える会主催の「本の総背番号制を裁く」集会に模索舎も参加、発言。
      8月01日    「模索舎通信」準備号発行
     10月10日    「模索舎通信」創刊号発行。「模索舎十年史」の連載を始める(〜第39・40号、86年5月)
     11月28日   模索舎四畳半裁判・最高裁判決、上告棄却。

   1981年
     10月28日   「模索舎年鑑」第1号、「模索舎に納品された自主出版物総目録 上」発刊 (下は1981.2.28)
               10周年記念パーティー。

 







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